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オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
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 iPodが大流行して、一気にディスクレス再生のコンシューマーシーンが広まっているように思います。私自身、iPodシャッフルの旧型から、つい先日第5世代のiPod nano(16GB)を購入した次第です。

 買った理由は二つあって、一つは行き帰りの電車の中で各種さまざまある耳障りな騒音を聞くのが嫌だというもので、つまりノイズキャンセルとしての携帯型プレーヤーの必要性を改めて感じたからです。シャッフルはもう古いし、折角だからnanoにするか、そういう理由です。あまり積極的な購入動機ではありませんね。

 いま一つは、『stereo』誌で《新スタイルオーディオを追え》という企画に参加させて頂いて、オーディオ評論家の山之内さんから毎回ご教示を賜り、ようやくPCオーディオに興味が出てきたからであります(もう少し正確に言うと、興味はあったのですが触れる機会がほとんどなかったという感じです。前に『オーディオ・ベーシック』誌09年夏号で、MacBookWhieにオンキヨーのDAC、SE-U55SX、そしてムジカのアンプをつないでアンソニーギャロのA'divaというSPを選び、《白》にこだわった組み合わせとして試聴した時くらいで、この時も設定は編集部にお任せしていた次第です)。従ってiPodくらい普段使ってないとマズイなと思った訳です。まあ先立つものがないので本格的に取り組むというのはできそうもないですが、毎号これは勉強になります。

 先日、来年1月発売号の取材があったのですが、とても面白く充実したメニューでした。前回、前々回とLINN社の製品を聴いたのですが、今回はそれ以外のメーカーのUSBDACをいくつかピックアップしています。盛りだくさんの内容!詳しくは次号2010年1月19日発売のオーディオ誌『stereo』で採録掲載となる予定ですので、ご興味のある方は乞うご期待です。

 ちなみに、ビートルズBOXのUSBメモリを聴いて来たのですが、音の良さは特筆モノでした。同CDと聴き比べてのことです。USBの方が、音が上品で角が丸くなって聴きやすいというべきか。USB(16GB)のコンテンツはFLAC形式(44.1 KHz/24bit)で、WindowsとMac両方に対応。

 ちなみに、山之内さんのリンゴはヘタがとれてしまっていて、ブツ撮りのためにグリグリとねじ込んでいました(笑)。
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 昨日は某国産車メーカーH社に勤める友人と、大いにCar談義を交わして、クルマについて考え続けた今年後半戦の締め括りをして来た。

 面白かった話はいくつかあったが、経営的なことを司る部署で次なる車種の開発を担当する彼も、《一体、どういうクルマを開発したらよいのか》に悩んで、藁をもつかむ心境で他社のマーケティングに学ぼうと、静岡の田宮模型本社を訪れたのだという。そこで訊いたのは、赤ん坊が生まれて始めに与える玩具というのは古今東西を問わずして、男の子だとミニカーなど動くオモチャ、女の子には人形みたいなものと相場が決まっていて、それは不変だということらしい。そういう玩具に反応するというのは、もはやDNAに刻まれているがゆえなのかもしれない。
 
 最初に心ときめかせて遊んだ遊具がクルマ的なものであることは世代を問わないにも関わらず、ではなぜ現代草食系男子はクルマに関心がないのか。
 
 田宮模型だって、クルマの模型は売れてもらわないと困る。で、その啓蒙のためにイベントを催しているのだが、ミニ四駆(知らない人は調べて下さい!)だとすぐに500人くらいは集まるという。なんだ、みんなクルマの模型に興味があるから安泰だ、とは残念ながらならないようで、つまり一言でいうと横のつながり、コミュニケーションがないからムーブメントとして広がらないと。子供たちが小学校で《ミニ四駆ってむちゃむちゃ面白いよ》と隣の山田君に話をしないから、かつてのような大々的なブームにはならない。
 
 もともと原初に手にしたオモチャがクルマなのだから、その潜在的なニーズを刺激してやれば再び関心を寄せられるのではないか?しかし残念ながらその答えはNOなのであって、後天的な生育環境で失われた関心は再び蘇ることがないというのがホンダのタミヤの見立てだ。クルマも模型もそして酒も新聞も、もはや消えゆくのみの運命なのである。実に困ったものだというのが酒席の結論だった。
 
 結局どうやったら人の感性をブルブルと震わせることができるのか、にもつながるのだが、(長い枕になりました)今年一番の本である【仮想儀礼】はホントにブルブルきます!新聞書評でも今年の一冊で挙げている評者がいたようにも思うが、これが私のダントツでした。



 いま読みかけでゆくと、【日本辺境論】(内田樹/新潮新書)も増刷がかかって、なかなかのヒットになっているようだが《辺境》は私自身も設定しているテーマであるので興味深かった。クルマにせよオーディオにせよ、なぜ人は舶来に惹かれるのか。この心性に有効な説明の手立てを持っていなかったのだが(もっともらしい理屈はいくつもあったけれど)、本書は大ナタでザクっと大枠で日本文化、日本人の特徴を捉える試みをしていて、実に成功している。

 【完全なる証明】(マーシャ・ガッセン (著)、青木 薫 (訳)/文藝春秋)は、世紀の数学の難問、ポアンカレ予想を説いた天才数学者ペレルマンの評伝。まだペレルマンが数学オリンピックに出る前までしか読んでいないから、この先どうやってポアンカレ予想を証明するまでに至ったのか、そして何故数学のノーベル賞、フィールズ賞の受賞を拒み、超一流大学からの招聘も断って現世を捨て行方不明となる道を選んだのか、はこれから読むことになる。NHKスペシャルで本テーマの放送があったので記憶されている方もいるだろう。

 天才だって(だからか)苦悩は深いのだ。

●2008年は
http://itsunire.blog.shinobi.jp/Entry/172/
 

Herbie Hancock Trio/Live In New York/JAZZ DOOR/1993

ハービーがピアノをガッツリ弾きまくっています。

《昔の名前で出ています》ならぬ、《昔の曲を弾いています》。しかしそこはさすがハービー・ハンコック、各曲とも演奏が冴え渡っています。


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男性
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