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オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
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 3日(金)だけしか都合がつかなかったので全てのブースを見ることは出来なかったが、気になったメーカーと製品を以下アップしておきます(自分のメモから抜粋)。高級外国製品は、他のブログで皆さんがたくさんレポートしていると思うので、私は比較的廉価な機器を中心にお届けします。

●オルトフォン/Kailas7(¥115,500円/1本)

 同社コンコルド205はペアで6万円とリーズナブルだが、実際に幾度か聴いてみて個人的にとても評価の高いスピーカー。だからKailas7には期待があった。3WAYでサイズからしてもコンコルドに比べて当然ダイナミックな音色。デモンストレーションにおいて鬼太鼓座をLPで大音量でもって流していたのだが、腹に響く低音のグリップ感はやや甘めで、期待が大きかったこともあって少し残念な気も。私はやはり微笑ましいようなコンパクトな音場というか音の表情が好きなようだ。

●ラックスマン/SQ-38u(¥378,000円)

 EL34プッシュプル、ウルトラリニア接続で出力は30W。試運転は行っていなかったため見た目のことのみ申し上げる。本体筐体部のツマミ、スイッチ類など、デザインのトーン&マナーは現行の他機種のものを継承しながら、外枠を木箱のケースに入れることで往時の雰囲気を醸し出す。
特に前面パネルのオレンジ色の点灯部2箇所は、現代型ラックスマンデザインを踏襲している。縦横比のバランスでいうと、天地をやや長く(高く)感じる。

 天板上部を覗き込むと、EL34が4本、そしてECC82と思しきが2本、屹立しているのが見える。果たして往年のファンの心を捉えることができるか注目である。

●CEC/AMP5300R(¥123,900円)

 天板の通気穴が珍しい六角形型。シャーシは全体がシルバーであるが、両端部のみ放熱のためと考えられるブラックの配色をした“羽根(=ヒートシンク)”を設けていて、昔のマークレビンソンのパワーアンプを彷彿とさせるグッドデザインだ。

 CDプレーヤー、TL1N(¥766,500円)とDAコンバーター、DA1N(¥231,000円)、スピーカーがウィーンアコースティック、T-3GB(¥493,000円)の組み合わせでデモを行っていた。

 たまたまかかっていた曲からのインスピレーションであるが、クラブサウンドを楽しめるシステムかもしれない(どうしてクラブミュージックらしき音盤を流していたのか、それは謎です・・・)。
 
 意外な提案だった。ウィーンアコースティックでクラブミュージック。悪くない。新たな層をオーディオファンとして取り込むことが可能だ。別に冗談ではなくて、そのくらいしっくりいく音質だった。明るく快活で、高域がウルサク感じるくらいシャンシャンと踊っていた。別にクラシックやジャズを聴くためだけに、オーディオがある訳ではないし、音楽のジャンルは細分化してゴマンとあるのだから、ダンサブルな音楽向けのシステムがあったっていいはずだ。



 ほかに、アヴァンギャルドがいい音を奏でていたり、JBL66000エベレストが大層な音を誇示していたり、JBLのTSシリーズという新たなラインが少しくぐもったような印象の音であったりした。ワディアのアイポッド向けトランスポートは実物が見れずに残念だった。ただし廻った限りのブースでいくと、新製品ということでもないので注目を浴びる訳でもなかろうALRジョーダンのCLASSIC1が最も気になった製品だった。

 前評判は雑誌で読んだりしていたが、あんなに小さな身なりで、情報量に不足はなく、充分すぎるほどの音場を表現していたのはびっくりした。通りがかった人に、あれは大したものですね、とつい語りかけてしまったほどだ。

 ということで私の注目機は、舶来ハイエンドばりばりのラインではなく、こじんまりとして自分の手が届きそうな現実的な価格のものだった、結果的に。インターナショナルでハイエンドなコンベンションなのに、どうもその趣旨とはやや外れた機器に惹かれたという具合だ。

●10月19日付けブログ
[47]THE GROBAL FINANCIAL CRISIS AND ITS IMPACT ON THE JAPANESE AUDIO MARKET -ハイエンドショウ2008速報-


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AUDIOBASIC_vol.48

●『スモール・オーディオなライフスタイル』=P21~29

 大型特集『小型スピーカーで大いに楽しむ』への導入部となる、計9頁の(トビラを含めた)巻頭グラビアにつき、エッセイを寄稿。

 以前本ブログにアップした<バウハウス展>を、P22からの本文でツカミのネタとして用いました。

* * *

 よくよくお読み頂くと、パズルのように文章のフレーズをはめ込んでいることを発見して頂けるかもしれません!?
 
 今回は誌面内で連動した企画となっておりまして、和田博巳さんが好評連載されている『Small Audio Style book』(P82~86)で、当該グラビアページで紹介している四つのシステムの実際の試聴を記されています。
 

 それにしても昨日、一昨日と四国へのプレスツアーに参加して、なかなかハードな旅程をこなして疲れました。そして明日は健康診断・・・。体に色々と負担がかかるなあ。
 ある方からお借りしていた英国製プリメインアンプ、アームストロング521は、管球式ではなく、石のアンプでした。海外のWebサイトを丹念に調べたら正確なところが分かるのでしょうけれども、いずれにしても古い年代のものです。アームストロング社というのは初耳でしたが、他にフェログラフ社製など、古いイギリスのアンプは<音がいい>ということで結構期待してました。

 背面のスピーカー端子がほんとに変わっていて、激烈に小さな筒状の穴にスピーカーケーブルの先をねじりこんでアンプ部に差し込む。これはほんとに不便で、一体昔のケーブルの形状とはどうなっていたのだろうと考え込む。


アームストロング521


 何とか吹き矢のようなケーブル挿入口に押し込んで、JBL4311から音を出してみる。アンプの身なりからして意外なほど低音がよく出る。ウーファーのコーン紙がよく動いていると思われる。パワーは全然なさそうだが、スピーカーとアンプのマッチングが良いのか・・・と思いかけた矢先、音に雑味が入るようになってしまいました。

 うーむ。色々と抜きつ挿しつするも正常な音に戻らない。天板に空いた隙間から焼けたような異臭もする。ショートしたのか?まあよく分からない。ステレオからモノラルへ変えると、雑音は入らなくなって音は聴くことができるようになる。でも、聴いていて気持ちが盛り上がらない。機械の調子が悪いのだ。これは修理が必要なのであろう。

 それからはあまりこのアンプでは聴かなくなってしまいました。少し残念ではありますが、機械と私の波長が合っていなかったのかもしれない。また先々に違う英国製の古いアンプを機会に恵まれれば是非聴いてみたいと思います。


 
 それにしても昨日のゲリラ豪雨は凄まじかった。家人の帰りが遅かったので、心配して駅まで迎えに行こうとかと思って電話をしたが、余計なお世話という感じの返事で呆れた。

 前にも本ブログで色々書いたが、いま世の中は<溶けつつ>ある。<他人が何をせんとしているのか想像もしない、他人などどうでもよい=I LOVE ME VERY MUCH,THAT’S ALL>な人に本業の仕事の方でも多く遭遇するのでたいへん難儀している今日この頃だ。余計な話ではあるけれど。

 杉並区は東京23区の中で緑地の割合(緑被率)が比較的高く、練馬区に次いで2位だという。言われてみれば区民農園や生産緑地というのがいくつも点在していて、春などにそこの脇を通ると気持ちがよい。

 車で10分ほどの近くに住んでいらっしゃる『GRFの部屋』さんのお宅を訪れた。家の前に公園があって緑が多く、車通りが少なくて静かという住宅地として抜群のロケーションにある。とても立派な建物で、これに比べると小宅のような狭小住宅は気恥ずかしいものである。

 さてオーディオであるが、充分すぎるほどの専用スペースが確保されている。間仕切るものがないので、とてもゆったりとした空間だ。部屋の前方の両端に、タンノイGRFが鎮座している。その姿は、いまの製品が失いつつある<威厳>の芳香を放っている。ドライブするアンプはサウンドデザインのデジタルアンプ<FoB>だ。これをパワーアンプとして使い、プリは茶色い木目の筐体をした真空管アンプを選んでいる。

 しかし、そう単純なシステムということでは勿論なく、他にも様々な各種の機器が控えている。先日は名機トーレンスTD124にトーンアームがSME3009、カートリッジがヴィンテージのベンツマイクロという組み合わせに、オルトフォンのシンプルなトーンアームにこれも古いSPUという贅沢な聴き比べをさせて頂いた。細かく言えば、その間にはオルトフォンやミリタリーな雰囲気の昇圧トランスを各々選んでつないだり、針圧やアームの調整を素早く的確に実行された。

 そう、ここはオーディオ実験道場なのだ。

 我が家へお招きして音を聴いて頂き、瞬時に私の好みみたいなものを把握された。そしてオルトフォンのペアの賑やかで生き生きとした再生を振舞って頂いた。これもオーディオ実験の一環として行われたものだ。むろん実験は成功である。加えてドヴォルザークのチェロコンチェルトのうち、セルとフルニエによる演奏のもので、オリジナル、セカンドプレス、日本版と貴重な盤を続けて聴くと、その違いがよく分かった。

 道場主として、客人がやって来たら、豪華な料理=<いい音>を振舞うだけの鍛錬と経験、またサービス精神を持っていらっしゃるのだと思った。当方は道場に通う一生徒ということになろう。



 上述は5月の清々しい季節の頃に伺った時のことで、それから最近では小型スピーカーでちょっとあり得ないくらい広大な音場を描くことを実現されたり、訪問させて頂く度に驚きがあって、道場主としての腕は冴えるばかりとお察しします。ブログ『GRFの部屋』の記事に、<大事なのは、安易にお金で買うのではなく、自分で実験して納得しながらゆっくりと進んでいく気持ちです>とあって、唸った次第です。
 
 その記事を拝読している時に、「実験」のフレーズから、そういえば前にお邪魔申し上げた折に感想をしたためたことを思い出し、この記事をアップさせて頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。
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