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オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
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 聞き慣れない名前かもしれないが、ノルウェー人チューバ奏者のソロコンサートに行って来た。

 いや、驚きましたね。

「金管楽器ってこんなこともできるんだ」という具合で、マウスピースと口を上手い具合に少し空けてヴォイスパーカッションのような音を出したり、モンゴルのホーミーみたいな音色でチューバの音に声が混ざっている演奏あり、と驚き唸った次第。

 こんなのサックスやトランペットやトロンボーンでは聴いたことがない。音楽ジャンルもクラシックだけでなく、ジャズでは06年の『東京JAZZ』に来て、チックコリアと競演したというし、演奏ナンバーにはピアソラも入っているし、アイデアが豊富なのだ。海外のメディアもその超絶技巧には脱帽のようで、今後ますますの活躍を期待したい。

 コンサートの前に音大生向けのマスタークラスがあったのだが、こういうのを見る機会もないので面白かった。音大生とオイスタイン氏とで、明らかに誰が聴いてもレベルの違いがあることが分かって、やっぱりプロはプロだと妙に納得した。


●読みにくいかもしれませんが、自身のHPアドレスの下に、「日本6回目来日、日本食が好きです」と漢字で書いてくれた。お茶目な人ですね。
ボーズヴィーク


※著作権はØystein Baadsvik氏に帰属します。
※公式HP:www.baadsvik.comで公開されています。

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 『R25』の巻末に石田衣良氏が『空は、今日も、青いか?』というエッセイを連載している。

 本日発行の号は『百年前の電子素子』というタイトルで、ある男性誌がオーディオの特集を組むにあたって、石田氏に<球>と<石>のアンプの聴き比べを依頼して、使い始めて40年になるという歴史あるオーディオ試聴室で行ったというから、これは氏の寄稿していたステレオサウンド社の部屋を借りたのだろう。そのうち、『Lapita』誌か『BRIO』誌か『PLAYBOY』誌かで掲載になると思われる。

(書店に行って『Lapita』誌を見たら、次号予告にそれらしきことがあったので、おそらく同誌と思われますが・・・今号では<JBLとタンノイ」なんてサブ特集をやったり、先の号では「アナログ特集」をやったりと、さながら現代版『FMレコパル』になりつつありますが、どうりで編集長が全盛期のレコパル出身だそうです)。

 石田氏は、「こと音楽のような微妙なアートの世界では、この古いテクノロジー(真空管)が独特のいい味をだすのだ」と記す。ツェッペリンの「移民の歌」を聴いて、<石>は「細かな音までよく拾い、性格にCDに刻まれた音を表現するという印象。どこか冷静で、客観的な表現」となり、<球>は「音の温度感ががらりと変わって、(石は)高原の空気のようだったのが、南の島の熱風だ」となる。

 「ただ性能ではなく、人の感覚に訴える力で比べるなら、最新のデバイス(石)と1世紀を生きてきた真空管(球)は、意外と思えるほどの好勝負をする」という感想で、ついには「サブシステムのパワーアンプの3分の1以下の価格の<球>のアンプを持って帰りたい」と悩む。
 
 『R25』はヤングサラリーマン向けの無料誌だから、「オーディオは大人のいい趣味です」と提案し、「iPodもいいけれど、きちんと部屋の空気を揺らすコンポーネントで、音楽をきいてみよう」と指導している。

 自身はウィルソンのシステム7だか8をジェフで鳴らす石田氏だから、なかなかに説得力もある。前号では<『e.s.t』の「ライブ・イン・ハンブルグ」>はジャズだと外せない、ヘビーローテーションでBGMで流しているということだったし、実際この盤を聞いてみれば、じわりじわりと麻薬的な魅力を持った演奏に引き込まれるのは事実である。

 このエッセイを読んで、どの位の25歳前後の人たちが、「よし、<球>のアンプをオーディオ店に一回聴きに行ってみよう」となるのか、気になるところではある。おそらく相当に感度のよい25歳でないと、石田氏の提案に感応できないのではないかと思う。<球>のアンプだなんて、少し上の世代である私ですらほとんど知識もなく、どこから手をつけてよいのかも分かりにくい。

 ただ、レコードに惹かれたのと同様に、真空管にももちろん魅力を感じる。「過去のものといえども、真に価値のあるものは、常に新しさを含んでいる」、柳宗悦の言葉だ。

 私も確かに<オーディオは大人のいい趣味>だと思う。

live in hamburg_e.s.t

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 NHKスペシャルで『病の起源』というのをやっていた。どこか宇宙の彼方から病気がやって来たという話でもなく、ペストや黒死病やエイズとの飽くなき闘いということでもなく、『睡眠時無呼吸症候群』に焦点を当てて、これが人類有史以来の病気なのだということであった。

 寝ている時に呼吸が止まるのは、単にイビキのせいなんかではなく、遡れば人類が石器を使い始めて比較的柔らかいものを食べるようになって顎が小さくなる変化を遂げて、ついてはその小さな顎に<舌>が落ちて、呼吸の吸入口(気道?)が閉じるという説明であった。

 まあそれはいいのだが、私は特に泥酔した時など息をしていないらしく、妻に引っぱたかれる(こともあるという、何しろ自分では分からないのだから)。『睡眠時-』は根性で叩き直すことは罷りならず、顎構造による宿命的な病という結論で、とても悲観的な番組構成となった。

 私はミノモンタを登場させたかった。

 「で、どうやったら『睡眠時-』は治したり改善することができるのか」。問題と原因は明示したが今後の対策については病院に診てもらうしかありません、というのは些か視聴者に失礼だ。ミノ氏なら「キュウリと洗濯バサミを使ってこんなに簡単に治すことができるんですよ、奥さん」となる。これだってどう考えてもイージーに過ぎる訳だが、NHKよりもまだマシだ。
 
 昨今、名医を番組で紹介したり、芸能人の身体年齢を計測したり、老化が恐ろしい勢いで進行する難病をドキュメンタリーで追ったり、様々な形式で病気やその治療についてテレビで取り上げる。そういう番組を見る度に私は思うのだが、<ではどうすれば、その病気にならないのか>、<また何故どのようにしてその病気になってしまうのか>、<とても若くして死に至る疾患に冒されてしまうのは、一体どうしてなのか(周りの人と大して変わらぬ生活をしていてなぜ、そのフェータルな病気にかかってしまったのか、決してその人が悪いことをした訳でもないにも関わらず)>、といったことが気にかかる。
 
 現代の医学では証明も検証も不可能だし、おそらくは最先端の医療研究の場では粛々と調査が進んでいるのであろうが、私はどうしても<なぜ彼や彼女がその病気に選ばれてしまったのか>が気になる。つまり彼や彼女ではなく、私であっても何ら不思議ではないのだから。
 
 何をどうしたって風邪はひくし、虫歯にもなるし、突然腹も痛くなる。病と人間は残念ながら夫唱婦随で伴走するほかないのであろうが、何としても<ただ結果としての病気>ではなく、<それに至る経緯と原因、そして忌諱するための対策>をセットにして、テレビには教えて欲しいのだが、それは欲張りというものだろうか。



 最近すっかりオーディオの話から遠ざかっていますが、JBL4311の調子が悪くなって、音に雑音が混じって困っている。これは入院して、すべてチェックしてもらった方が良さそうだ。もう30歳を超えたのだから、人間と同じようにスピーカードックを受けさせようと思う。

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 TBS『情熱大陸』に<さかなクン>が出ていた。一体どんな奴だと思っていたら、凄い人なのだ。魚に関するイベントなら何処へでも行くという、その地道で謙虚かつ柔軟な活動が認められたのか、東京海洋大学で客員准教授を務めているという。ウィキペデイアによれば、この大学を目指したが失敗し、専門学校を出たことになっている。要するに彼は、魚業界の<安藤忠雄>だ。

 番組の最後のほうで、京都大学の魚類分類の権威に会いに行くあたりで、私はブラウン管の<さかなクン>に賞賛の言葉を贈っていた。まあ少ないかもしれないが魚が好きだという人はいるけれど、<さかなクン>ほど魚が好きだという人はいないであろうことに羨ましさすら感じたからだ。



 テレビ朝日『建もの探訪』では、巨匠<東孝光>の『塔の家』が紹介されたのを見た。我が家も狭いが、『塔の家』に比べたらまだマシなのではないかと思えるほどコンパクトな住居であった。しかしまあ、あんな斬新な住居を1966年に建てたというから驚きだ。今から40年以上前である。

 いま、たまたま手にとったハービー・ハンコックの『エンピリアン・アイルズ』が1964年だ。こちらもこちらで、新主流派の新鮮さはいまだに色褪せていないと思うが、両方とも時間が経てど、凄い作品だ。


EMPYREAN ISLES_Herbie hancock

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