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新潮社から刊行されている季刊誌『考える人』の5月号。シーズン毎に発行しているのは、別にオーディオ誌だけではなかった。直近号のメイン特集『ピアノの時間』がよい。何がいいって、やっぱり吉田秀和と堀江敏幸の対談に尽きる。この組み合わせはNHK教育テレビの番組で行われてから何度か目にしている。それでも吉田秀和の話には蘊蓄があって飽きが来ない。音楽について「書くこと」(=吉田)、書かれたものを「読むこと」(=堀江)の愉しさに溢れている。音楽を作曲、演奏することに比べて、評論することが二次的、三次的だなんてちっとも思わないとか、グールドやら何やら、この人の手にかかると「今度そのアーティストのディスクを聴いてみよう」という気にさせる。ある意味で村上春樹と同じ、音楽を聴く気にさせる文章芸、話芸をお持ちだ。
その他、この雑誌を読んで思ったのは、1960年から62、63年生まれの大学にお勤めで、一般誌に発表をする腕に覚えのある人の執筆の場を提供しているのだな、ということ。いよいよこのジェネレーションが文壇の主たる地位を確保し始めていて、早晩この人たちが次なるメインを張ることになる訳だから、雑誌社としてこのアカデミズム作家達との関係を継続的に保つことは将来への確実な投資になる。文芸誌の凋落が叫ばれて久しいが、新潮社がいつまでこの『考える人』という雑誌を続けられるか、随分生意気なようであるが、応援しながら見守りたいと思う。
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