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オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
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地方都市オーケストラ・フェスティバル2009
すみだトリフォニーホール

児玉宏[指揮] 佐々木典子[ソプラノ]

エルガー/セレナード ホ短調
R.シュトラウス/4つの最後の歌
アッテルベリ/交響曲第6番 ハ長調(日本初演)

アッテルベリが収穫だった。



コンサートの後、阿佐ヶ谷で焼酎を浴びるほど呑んだ。ちょっと酒疲れだから、しばらく控えようと思う。まったく酒ばかりの生活だ,,,
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COLDPLAY

 「21世紀最大のロックバンド」との呼び声も高い「コールド・プレイ」が来日した。先日のグラミー賞3部門での受賞の勢いそのままに、コンサート序盤から大盛況だった。

 私がこのバンドのコンサートに行った理由は、ある記事で「英のバンドなのにビートルズはおろか、米黒人音楽の影響も皆無」と評されていて、ボーカルのクリス・マーティンが取材に対し、「僕の人生で最高だった公演はジョン・ウィアムスが指揮したニューヨーク・フィルの公演」と答えたのを読んだからだ。iPodのTVCMにも起用された当代随一のロックバンドが、実はクラシックから影響を受けていた、というのはとても面白いと思ったのだ。それを確かめるために「さいたまスーパーアリーナ」まで出向いた。

 オープニングで大ヒットアルバム『VIVA LA VIDA/美しき生命』から耳慣れたナンバーを演奏し、アリーナを埋め尽くした観衆は歓喜の悲鳴を上げた。クリス・マーティンは決して美声で歌上手という訳ではない。このバンドの真骨頂は確かな楽曲の構成にある。

 「ロックアート」を標榜するだけあって、美しい曲調の中に哀愁があり、今の時代に呼応しているようにも感じる。どこかしら「淋しい」「悲しい」みたいな要素が盛り込まれていて、曲に独特の雰囲気がある。外見はロックの「衣」をまとっているが、クラシックの詩情が「芯」にある。そしてそれは決して重苦しいものではなく、羽のようにライトでカジュアルだ。

 それが意図したものなのか、それとも元々の資質なのかは判断しにくいが、特にピアノソロの場面でクラシックを感じさせた。出自や素養がクラシックなのだろう。ある曲では粋なファンサービスとして、最終部にクラシックのピアノ曲を弾き出したのには驚いた(私はクラシックは不勉強なので曲名は分からなかったが、ロックバンドのコンサートでは前代未聞だろう!)。

 いずれにしてもiPodのCMでお馴染みのナンバーでコンサートは最高潮に達した。

 上述の記事ではビートルズの影響は皆無とあったが、その曲を披露したりする余裕もあって随分と楽しませてくれた。演奏の幅が広い。

 『ビートルズ』から、アイドル的な表現で『バックストリート・ボーイズ』、メッセージ性と曲の洗練で『REM』、現代的なメロディーと程よいカッコよさで『ブラー』、知的上品さと挑戦の志で『レイディオ・ヘッド』ひいてはカントリーテイストまで、何でもこなす。実に「ミクスチャーバンド」である。

 隣にいた若い女の子(余談だが、身振りが大きくて随分と迷惑だった)はノリのよいダンサブルスなナンバーで体をくねらせていたけれど、私の見立てでは、ノリノリで踊るようなアップテンポな曲よりも、『スローロック』調というか『クラシックバラード』風味というか、しっとりした、地に足の着いた大人のロックが本領発揮の部分なのではないかと思った。

 ということは、商業ベースできちんと成功する楽曲をやって、派手さはないがクラシックの柔らかさをまぶした地味な曲もやっていけるよう自分たちを担保する強かさと戦略も有しているかもしれない。

 曲想の幅広さ、演奏の幅広さは老若男女に迎えられるということだから、これは『売れるのも当然』という具合に感じた。

 * * *

 付記しておくと、ボーカルのクリス・マーティンはピアノとギター、ドラムのウィル・チャンピオンはギターも弾いて、多芸であった。



 ちょっと閉口したのは、開演から1時間しても現れなかったこと(知らないバンドがずっと前座を務めた)。取材応対にでも追われているのだろうと思って、帰宅してTVをつけたらやはりインタビューで出演していた。まあこれは彼らが悪いという訳ではないけれど…。
GINZAJAZZ

 運良くライブ当選の手紙が届いたので、2日(日)銀座アルマーニへ向かった。葉書に番号と集合時間が記してあって、その順番で受付をして入場するという仕組みをとっていた。アルマーニなど行ったこともなかったので(あまり好きでない)、どのくらいのスペースなのか事前には皆目分からなかったが、だいたい200名弱程度だったように思う。私の後ろに並んだオバチャンは終始『篤姫』の話をしていたから、ボッソなんて誰か知らんが、<銀座のアルマーニでただでジャズが聴けるらしいわよ>ということで応募したらしかった。一緒に見に行った人の見立てでは、そういう人が8割とみて間違いないだろうと言っていた。

 さて演奏について。とても言いづらいですが、期待は空振りに終わりました・・・。前半に4曲、後半にアンコールを含め4曲の計8曲、約1時間30分。

------●面倒な人は読み飛ばして下さい---------------------------

Ⅰ:周りのメンバーがラテンで、曲もラテン調でも、独りジャズのバップテイストで向こうを張るから嫌が応にも期待は高まったが・・・。
Ⅱ:哀調の弱音が上手くない。弱音での感情表現に難がある。すかさず隣人に「あまり気合が入っていないのかも」とメモを見せる。
Ⅲ:ドラムソロでスタート。この曲はラテンというよりもジャズの要素の方が強い。そういう予断は持っていなかったが、力でねじ伏せるトランペッターという印象に。
Ⅳ:カリプソ+ボサノバのような曲。6弦ベースがジャコパスのようでそこだけが見所だった。
(休憩)
Ⅴ:バラード調。やはり弱音はよくない。
Ⅵ:ボッサ風味。
Ⅶ:ボンゴソロでスタート。「アフロアメリカン・ワールドミュージック」の様相。ここで出色だったのが、やおらボッソがマイクを移動させ、体を横向きにして吹き出した時のこと。鼻で息を吸いながら音を出し続ける。ケニーGが世界記録を持つという循環奏法ではなかろうか。それを見せるために体を横向きにしたのだろう。これは練習を重ねないとできないことだから、大したテクニックだ。ある取材で一日8時間練習するとあった。

Ⅷ:アンコール。<泣きのトランペット>は得意でない。もし気持ちが入っていなかったり、ブルーノート公演の前の練習のつもりであったり、時差で体調が優れなかったり(大音量は吹けていたからそれはなさそうだが)、いずれの理由があったとしても当代一流だったら、こちらはやむなくも聴かされてしまって、<凄さの片鱗は垣間見たぜ>となろうが、今回特に弱音の表現でそれを感じなかった。ミュートを付けようが付けまいが、それは変わりがなかったことを付記しておく。

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 演奏終了後、便所でボッソ氏とたまたま横に並んだので<GOOD PLAY!>と一応礼儀として声をかけた。<いつもHIGH FIVEの『FIVE FOR FUN』を聴いているよ>とも言ったのだが、これは彼を持ち上げようと思って口にしたというよりは、<実演よりもCDの方がいいよ>という意味なのであった。

 無料なのに四の五の言ってしまって主催者をはじめとして関係者には申し訳ないのだが、やっぱり無料とか有料とかはあんまり関係がなくて、なにせいい音楽を聴きたいということなのです(無料でよかったとつい口走ったのは事実であるが・・・)。いいものはいいし、よくないものはよくない。ここはあまり嘘をつきたくないし、つかねばならない義理もない。

 ジャズ誌のほかに通信社1名と新聞社文化部2名がプレスとして参集していたようだが、アーティストインタビューの予定はこの日はなかったよう(一体何をしに来たのだろう)。であればこちらが話を聞いてもよかったようにも思えたが(これこそフリーの強み)、聞こうという気が起こらず、日航ホテルの隣にあるケーキ屋へ行くことの方が大切だった次第(店自慢のロールケーキは売り切れていたが、同じ種類の抹茶ロールを買った)。


LEIF OVE ANDSNES/SCUBERT_LATE PIANO SONATAS

 明日は待ちに待ったアンスネスの来日コンサート。5月中旬に掲載されたある新聞記事によれば、4月末頃にニューヨークのカーネギーホールで『鍵盤の名手シリーズ』のリサイタルに起用され、ドビュシーの前奏曲集を後半の曲目として披露したらしい。NYでは11曲を選んだとのことが、明日はそのうちの5曲を予定している。半年以上前から世界をツアーしているのかもしれない。体調さえ万全ならば演奏の準備は整っているとみてよいだろう。

 いま逸る気持ちを何とか抑えながら、シューベルトの『ピアノ・ソナタ第19番ハ単調D958』を急いで聴いて、明日の予習をおさらいしている。うっかり21番と17番が入ったDISC2をかけていたから焦ってしまった。

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