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『NAVI』最終号が面白い!
特に《さよならNAVI》と題した特集は、まるで病気の患者が最期に嘘のように元気になるといった雰囲気で、全盛時を思い起こさせる雑誌の勢いを感じた。たぶん大学生の頃だったと思うけれど、《NAVIってチョー、おもれぇな》と感じたのを思い出したのだ。
特に《さよならNAVI》と題した特集は、まるで病気の患者が最期に嘘のように元気になるといった雰囲気で、全盛時を思い起こさせる雑誌の勢いを感じた。たぶん大学生の頃だったと思うけれど、《NAVIってチョー、おもれぇな》と感じたのを思い出したのだ。
今は新潮社で『ENGINE』誌の編集長を張っている鈴木さんが登場するあたりは圧巻。記憶が確かならば社内の確執で二玄社をスピンアウトしたから、『NAVI』に出るというのはタブーに近いはず。えいや、最後だからOKだぜのノリです。その際に行動を共にした編集者も出ています。江川と小林が恩讐を超えて酒を一緒に呑むCMみたいなもんである。
で、『NAVI』という雑誌は、クルマの性能、スペックをひたすら追求する編集記事は他誌に譲るよ―『CG』はどちらかといえばそういう内容だろう―、そのかわりクルマを介して社会のこと、カルチャーのこと、ライフスタイルのことを語ります、というスタンスだったことを最終号で改めて認識した。
だから内容がバラエティーに富んでいたし、性能・スペックに一喜一憂するクルマフリークしか分からないような専門性というよりは、誰が読んでも分かる敷居の低さが魅力だった。それからこれも重要なことだが、各出稿者の文章の質が高かった。たとえそのクルマが買えなくても雑誌を読んで楽しかったと思える原稿のクオリティーが保たれていた。何度もしつこいようだが、一部のフリークしか分からないような衒学的な内容でなかったことがよかった。つまり読み物として成り立っていたということです。
とはいえ、最近ははっきり言ってあまり面白くなかった。ペラペラと立ち読みをたまにすればそれでいいや、という感じだった。雑誌に元気がなかったといえばよいだろうか。毎号、最終号のような《ホットさ》が伝わってくるレベルだったら、間違いなく買い続けてますね。
クルマを取り巻く環境が昔と変わった?不況で広告が減った?活字離れ?ブログでもっと面白いものがある?理由は色々なのだろうけど、私にとって『NAVI』がなくなってしまうのはショック大きいですね、やっぱり。
私事で恐縮なのですが、結局オーディオ雑誌で私が書きたいこと読者の方へお届けしたいと思っているのは、『NAVI』のようなことなんだな、と最終号を読んで思いました、はい。カッコつけて言ってしまうと・・・。もちろん単品の読み物として成立させることも大切です。まあまだそのカケラみたいなことしかできてませんが、『NAVI』はなくなってもその精神だけは勝手に継承したいなと思います。
http://itsunire.blog.shinobi.jp/Entry/238/
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NAVIについて
最初にNAVIが出現したとき、日本の文化もここまで成熟したかと思いました。時代の切り口、自動車以外の生き方、勿論美味しい話や旅の事も、ワクワクして読んだものです。
鈴木さんがスピンアウトしたとき、ENGINEを創刊するまでの喪失感を忘れません。しかし、ENGINEはやはりNAVIではなかったのです。ファッションと時計に頼っているのは、CM収入的には理解できますが、車の本では無くなっていました。
昔のNAVIを読み返すと感慨深いものがあります。こういう時ですね、物持ちがいいのを自分でほめるのは(笑い)
鈴木さんがスピンアウトしたとき、ENGINEを創刊するまでの喪失感を忘れません。しかし、ENGINEはやはりNAVIではなかったのです。ファッションと時計に頼っているのは、CM収入的には理解できますが、車の本では無くなっていました。
昔のNAVIを読み返すと感慨深いものがあります。こういう時ですね、物持ちがいいのを自分でほめるのは(笑い)
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