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 今日の夕刊各紙はうろ覚えではありますが、どこも『中国の新車販売台数(昨年通年)がアメリカを抜いて、ついに世界トップへ。ちなみに国内は31年ぶりに500万台割れ』というニュースを1面トップに割り付けていました。なるほどねえ、などと悠長に構えていたら、二玄社の雑誌『NAVI』が休刊する報をさきほどWebで知りました。車が日本で売れない、それに関連した雑誌も同時に売れない。

 《要するにクルマなんて動けば何でもいいんじゃないの、はっきり言って所有しなくてもいいくらいでしょ。自動車文化?ちゃんちゃら可笑しいね、何それ。で、そういうのがあるとクルマ売れる訳、たくさん?文化とか頭でっかちのクダラナイこと言ってないで、てっとり早く売るには『環境』でしょ。とりあえず流行の《環境にいいかどうか》だけ気にすればいいの。文化とかどうでもいいからさ。そういう腰高なことばっかし言ってるとメシ食えなくなるよ、まったく。あっゴメンなさいよぉ、はいハイブリッド一丁、追加オーダーで電気自動車もね》てなもんが、当世流になってしまった、と。

 ガビョーン…である。広告販売収入の減少という長期的な低落傾向に耐え切れなかったなんて、こちらにしてみれば《そんなに切ないこと云わんでくれ》と訴えたくなる。そんなものどの媒体だって一緒だ。オーディオ誌だって同じ状況だから、こんなことは関わるライターのハシクレとして決して記したくないが、休刊する可能性だってある。趣味教養系雑誌は総じて苦境だ。だからクルマ文化誌『NAVI』を潰すなんてのは、(それが現実なのだけれど)できれば訊きたくなかった。とほほ。

(クルマブログサイト『みんカラ』を眺めると、皆さんクルマ好きだからクルマブログなんてのをやってる訳で、ほぼ一様に《休刊は残念だ》と書いていると同時に、そういえば最近買ってなかったな、という方が多くて、むべなるかなと思った次第。雑誌休刊の原因の根は深い,,,)

 私などは、趣味の実車は買えないのでせっせと本を買うことでストレス解消をしている。今日だって他社刊ではあるが、ホンダBEATの書籍と雑誌『Tipo』をちゃんと書店で買ったのに、とつい思ってしまう。

 出版業界、特に雑誌においてはスクラップ&ビルドは進む一方だが、最近は《スクラップ》した後の《ビルド》の話をあまり耳にしない。業容縮小の向きだ。頑張っているのは宝島社くらいなものか。さびしい限りである。

 いずれにしても(しつこいにしても)クルマも模型もそして酒も新聞も、もはや消えゆくのみの運命なのであって、亡国の道を辿っているとは言い過ぎだろうか?いわゆる地球環境問題でいうところの《ポイント・オブ・ノーリターン》は超えつつあって、大袈裟にざっくり言うと文化全般が衰退へまっしぐらに向かっているように感じる。

 いささか感情的な大言壮語になってしまいましたが、私は雑誌というメディアにその位の信頼を寄せ、重きを置いています。だから、それでも私は雑誌を買い続けます!もちろん面白い記事内容が載っていることが大前提ですが。もはや気分は、負けを承知で敵軍へ挑む真田幸村軍です。いやはや軍勢が足りませぬ…
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あけましておめでとうございます
itsunireさん、あけましておめでとうございます。
昨日までサイパンに行ってまして、ごあいさつが遅れました。

NAVIが休刊だとは知りませんでした。毎月バイトで行っている病院の医局のテーブルにいつも置いてあったのでよく読みましたが、もう読めなくなってしまうのですね。

車はなんでもいいや~、オーディオはとりあえずそこそこの音で聴ければいいや~、新聞は(一応、今は購読してますが)ネットで見るからとらなくていいや~、今年こそ健康のために禁酒するぞ~、と考えている僕には頭の痛いお話です。

すべてが安価で合理的なものを追求していこうと考える僕としては、複雑なしん心境です。

ということで、
ハードでストレスフルなリアル社会ですが、
お互い、がんばりましょうね。
では、今年もよろしくお願いします。
criss 2010/01/07(Thu)21:44:38 編集
crissさん
あけましておめでとうございます。

いやいいですね、サイパン!最近は遠出しても埼玉止まりな感じで、今年は手堅く関東地方くらいは脱出したいと思います(笑)。

二玄社さんは、態勢を整えて新雑誌をそのうち創刊するものと期待はしています。でもやっぱり『NAVI』の屋号を捨てるには相当な葛藤もあったであろうと思います。

>>すべてが安価で合理的なものを追求していこうと考える僕としては、複雑な心境です。

書いたことと矛盾するようではあるのですが、crissさんの仰られる《安価で合理的なものを追求する》ことこそ文明の進歩とも言える訳で、これは全くもって否定できません,,,確かにiPodは安くて便利だなぁと実感するし、タンスを見ればユニクロの服ばかりになっています,,,

いやぁ、文明と文化、そして自らが選ぶライフスタイル、難しいテーマではあります。ので走りながら考え、考えては立ち止まる、をしていきたいと思います(ちょっとカッコつけてますが,,,)。

想像するに大変ハードな職務かと思いますので、お体には気をつけて下さい。

今年も宜しくお願いいたします!!
itsunire 2010/01/07(Thu)23:29:39 編集
無題
NAVI残念です。。唯一たまに見てました。
これから見るのはengineになりそうです。。
でも、最近スポーツカーに光が見えてきたような気がするのは私だけでしょうか?
togo URL 2010/01/11(Mon)16:21:41 編集
togoさん
『engine』誌の方も、”新自動車批評宣言”と高らかに宣誓した割には、個人的にはそれほど真新しさを感じなかったので、心配な媒体ではあります。

名物編集長、一人の力だけでは自動車雑誌の苦境は変えられないかもしれないな、という印象なので状況の厳しさはやはり深刻かもしれません,,,

スポーツカーに光明!と言いいますと、テスラ・ロードスターでしょうか?(いや違いますかね,,,)


僕はスポーツカーというジャンルは、今でももちろん高額稀少だと思うのですけれど(だからこそのスポーツカーですが)、今後はより一層ほんとに一部のお金持ちと好事家のためだけに存在していくような気がしてしまいます,,,

だけれども、人々のスポーツカーへの憧れみたいなものは、深層心理ではあんまりなくならないのでは、とも思います。
itsunire 2010/01/11(Mon)19:03:28 編集
無題
なんか雑誌は全体のセンス(広告も含めて)で見てしまうのですよ。。

今号のengineで外国人批評家のランキングでZがプリウスを抑えて1位になってたので嬉しくなりました。。

最近はロータス気になりだしました。F1にも復帰するんですよね?
togo URL 2010/01/11(Mon)22:46:18 編集
togoさん
なるほどZ党のtogoさんにはよい結果ですね(笑)、何だか外国人の批評家の方が確かな鑑識眼を持っているようですね。

ロータスは、マレーシアのプロトンが株主なのですが、ここは国営企業みたいなものであるらしく、国を挙げてのF1参戦だそうです。確かサードドライバーはマレーシア人を据えていたように思います。でも何と言ってもロータスですから、コーリン・チャップマン以来のレースの伝統で期待高まります!
itsunire 2010/01/12(Tue)00:27:12 編集
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