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マイクロ_BL-91 

 レコードプレーヤーはマイクロ BL-91を使用している。どのメーカーのプレーヤーにするか相当迷いました。現行のデノン DP-1300MKⅡやらテクニクス SL-1200MK4やらには正直あまり関心がなかった。ちょっとイージー過ぎる、アナログ特有のセッティングを詰めるのに適していないと思ったからだ。 かと言って、トーレンスのReferenceやガラード301、トーレンスTD124Ⅱの中古に大枚叩くというのも、いいタマはそうそう見つからないであろう、ということでパス。 かなり真剣に検討を進めたのは、ROKSANのRadius5のアクリル仕上げとミッチェルエンジニアリングのGyroSE。 ともに30万以下の価格帯であったことと、レコードプレーヤーに重要な「見た目の機構のカッコよさ」を鑑みてのこと。 だが、じゃあこれを買おうというところまで至らなかった。何だか腑に落ちないものが心の中にあった訳である。 

 これはシステム全体の話にもなるし、改めて別に記さないといけないと思っているのだが、僕はコンポーネントの組み合わせをを頭の中で空想で組み上げながら、試行錯誤を繰り返すうちに、欧米列強製品がのしているオーディオの現況において、「FROM JAPAN」の製品でまとめあげてみようと思い始めていた。 「重量級の装いで、堂々とデジタルに立ち向かったアナログの武将」とマイクロのSX8000 Ⅱ Systemを柳沢功力氏はステレオサウンド誌で評した。「アナログの武将」なんて、ちょっと笑ってしまう表現ではあるが、伝えたいことは分かる。マイクロのプレーヤーはどれもマニアックでアナログ全盛期の熱さとかパッションが伝わって来る。 そのプロダクト群の中で、チョイスしたのはマイクロBL-91であった。デザインが秀逸である。RY-1500シリーズ(RYはモーターユニットの型式ですが)に代表される砲金の分厚いターンテーブル。ディスクを吸着させる真空バキュームユニット。どれも往時のレコード再生の魅力に溢れた技術の工夫がある。 

 そして、僕はオークションでトーンアームのMA-505とともにBL-91を手に入れた。BL-91のターンテーブルは金色の砲金製ではなく、銀色のアルミで2.8kgある。手中にしたプレーヤーには真空ユニットは付属していなかったけれど、状態がとても良くすっかり気にいっている。BL-91のシンプルだが気品と威厳に満ちていて、かといってtoo muchでない佇まいに、今の製品にはないユニークさを感じるのだ。
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BL-91
こんばんは。ITSUNIREさんがBL-91を選ばれた理由よくわかります。そうしてアナログの牙城を死守しようと孤軍奮闘していたマイクロが活動を停止してしまったことは残念ですね。ただ最後はあまりに理詰めというか、マスに頼って非現実的に巨大化して消えていきました。一途さが仇となったのかも知れません。物量攻勢は一面魅力的ですが、アナログはそのからくりのような再生の原理からして、相反する要素のバランスを如何に取るかが何より大切なのかなと思います。私にそれを教えてくれたのは、今はもう手許にないLINNのAXISという華奢なベルトドライブプレーヤーでした。
アイハル URL 2007/05/20(Sun)23:24:24 編集
BL-91
うちのBL-91も30年を過ぎました。
この製品はDD全盛の時代にあって、あえてベルトドライブにしたもので、その目的は当時のDDでは消極的であったといえるターンテーブル軸受けの剛性化でした。
ターンテーブルを外してみればわかりますがキャビネット中央に巨大な軸受けユニットが底面まで貫通しています。
これは同社上位機種の軸受けユニットをそのまま採用したもので3㎏弱のターンテーブルにはまったくもってオーバークォリティです。
『シャフトが音を変える』というのが宣伝でしたが、そのコンセプトは正しかったと思います。
副次的にどんな重いディスクスタビライザーを載せられても 耐えられますし、耐久力も抜群でしょう。
それ以外は見るべきところは無いようです。
長い年月を経て我がBL-91はモーターの防振ゴムがヘタってモーター音がモロに再生音に乗ります。
でもそれほど不愉快ではないので放っていますがそのうち対策を講じたいと思っています。
ベアリングユニットとアームベースの締めつけが緩くなりやすいので数年に一度は点検が必要ですよ。
菊水丸 2011/11/01(Tue)15:25:16 編集
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Thomastek 2014/07/02(Wed)05:08:48 編集
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