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かつて煙草を呑むということは、大人の嗜みでありました。祖父の家に行くと、食卓の大きな平机の真ん中に透明なクリスタルの灰皿が置いてあって、美味そうに煙を燻らせていた姿を思い出します。「おじいちゃんの家」といえば、紫煙が立ちのぼり、そこかしこの置物に染み込んだ煙草の臭いが小さな頃は思い起こされました。いま思えばとても体に悪いことでだったのでしょうが、副流煙をかき集めて大人が煙草を吸う真似事をしたものです。祖父のマイルドセブンが切れればすぐ近くの自動販売機に買いに行くのが僕の役目でした。たくさんある銘柄から間違えることなく持って帰ると、褒められて嬉しかった記憶があります。
かつて子供と大人を分ける分水嶺の一つが煙草でした。夏になると、花麦わらのストローハット(カンカン帽)を被って、着流しの内袖に煙草を忍ばせて上野公園まで散歩に連れて行ってもらいました。腕に巻かれた金時計とか、ヘアトニックなのかオーデコロンなのかは分からなかったけれど、微かな芳香を携えた祖父に「大人」を感じたなあ。
いまでは煙草は単なる悪者です。隅っこに追いやられ、肩を窄めて隠れるようにして煙を吸う毎日。禁煙ファッショである。確かに近日の健康科学によって喫煙行為は健康を損ねる可能性の高い嗜好品であることは自明のものとなり、他人へ迷惑をかけないよう愛煙家は気を配らなくてはなりません。でも、かつて煙草は文化であり、大人の嗜みでありました。何も急いて追放するばかりでなくてもいいのに、と思うのですが。
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