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オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
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■●音楽のこと
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 引き受けなければならないことの重みに戦きながら、かといって何ができる訳でもなく手持ち無沙汰な連休。  

 人間というのは非常に矛盾を抱えた存在で(大きなる自己弁護!)、こんな状態でもかたや恐怖を携えながら、一方で食う寝るだけでは満足できない。我欲と言われればそれまでだ。

 ●

 ハービー・ハンコックの演奏をYOUTUBEで検索していて、思わずこのDVD(Cantelope Island)をamazonで購入してしまった。ハービーの歴史はマイルスチームへの加入に始まり、以降実に振れ幅が大きく、とても面白い。才気煥発。個人的にはその紆余曲折というか変節、よくいえば進化の道程が長渕剛と似ているような印象を持つ。つまり、常に大衆に受け入れられることを希求していて、時代の流行に敏感、機を見るに敏。

 一枚もアルバムが売れなくとも己が作品世界を追求する、なんてスタンスではない。貧乏長屋で清貧の生活を送りながら誰にも理解できない抽象画を一生描き続けることを、明確に拒絶する。ある意味でポピュリズムを体現しているのだ。聴衆の十歩も二十歩も先ではなく、半歩先を提示するのに長けている。だから今日に至るまでの来歴は一見、一貫性がなくて分かりにくそうで、しかし決して分かりにくいことはない。

 こんな人生を生きれたら面白くて仕方がないだろうな、と思わせるのがハービー・ハンコックだ(信濃町方面の話はあえて置いておく)。
 

■Cantelope Island
Dave Holland on bass
Herbie Hanock on piano
Pat Methany's playing guitar
Drummer is Jack DeJohnette


 
■Tribute to Miles



■Rockit 1985
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Gonzalo Rubalcaba

 ある記事を読んでいたら、先日ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した辻井信行君がその際の自己紹介欄に書いたことと、キューバ出身のジャズピアニスト、Gonzalo Rubalcaba(ゴンサロ・ルバルカバ)がアメリカでの初演後に述べたことが奇しくも同じであったという優れた指摘をしていた、「音楽の前にはどんな障害も存在しない」。

 文章に限らず、「大したことないな」と判断するなら自分と同程度、「まあこのくらいなら自分と同じくらいだろう」と感じたら相当に上手で自分の遥か上と思うべし、というのがある。音楽を専門にしている訳ではない記者が書いたこういう秀逸なコラムを読んで、「とても上手いな」と恐れ入ったので、唸らざるを得ない。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/269051/

 それで、ルバルカバの演奏をYoutubeで色々と聴いているうちに、頭の中がラテン化してきて、Marc Anthony(マーク・アンソニー)にたどり着いた。この人は若くしてラテンの帝王となった歌手とのことで、かのジェニファー・ロペスの旦那だそう。

 加えて、私のハートも撃ち抜いた!(てらいのない男臭さや直球のセックスアピールというのは、男から男にも伝わるものです!なんか危険な記述をしていますが、ア・タ・ク・シ(汗),,, ,,,まあその気はありませんのでアシカラズ)

 顔は二枚目ではないが、何と言ってもセクシー。こちらが知らないだけで過去800万枚!!!ものアルバムセールスがあるらしい。世の中にはまだ知らない世界が広がっている。



 どうですか?途中でカメラがヒスパニック美女の顔を抜いたりして、このマーク・アンソニー、只者ではない人気振りなのが分かる。それにしてもこの『ホテル・カルフォルニア』はホントにいい!麗しきラテン的演芸世界。

 早速アルバムを買いました!

marc anthony

 真面目なことも付け加えておけば、アメリカでは新たに大統領も変わった訳で、マーク・アンソニーのようなプエルトリカンのほかヒスパニックの地位や勢力がますます増大するに違いないはずで、音楽の世界では既に進行していたのかもしれないと思った次第。
 某テレビ番組から住宅取材の依頼がまた入った。実際に撮影へと進むのかまだ分からないが、いずれにしても興味を持ってもらうということはいいことだ。
 
 ここのところ、久々にジャズのディスクを何枚かまとめて仕入れた。

●e.s.t(Esbjorn Svensson Trio)/LEUCOCYTE/EMARCY/2008
 かなりノイジーだ。これをジャズと括っていいものか何とも言い難いところだろうが、私は嫌いではない。というかエスビョルン・スベンソンの新譜をもうこれから聴くことはないかと思うと悲しいものがある。

 プリアンプに雑音が出て調子があまりよろしくないが、機器の不備なのか、はたまたそういうエレクトリックノイズの音調なのか、しばらく聴き返すことにしよう。

LEUCOCYTE

●Samuli Mikkonen,Andres Jormin,Audun Kleive/SMCD-2/KOM・LIVE/2000
 順にフィンランド、スウェーデン、ノルウェーの出身とのこと。脂肪3兄弟ならぬスカンジナビア3兄弟によるアルバム。ヘルシンキのKOMという劇場でのライブ盤らしい。プリの調子がいいと独特の響きがたまらない。エスビョルン・スベンソンのピアノの音色を彷彿させて、ちょっと感傷的になる。大まかに言って北欧的と表現して差し支えないと思う。

liveKOM

 どうでもいいかもしれないけれど、ミッコネンと小さい「ツ」が入る。F1で昨年王者となったキミ・ライコネンは正確に言うとライッコネンである。そして最近強いヘイキ・コヴァライネンはヘイッキ・コヴァライネンとなる。とにかく小さな「ツ」が多い。日本語だと面倒だから取っ払われることが多い。
 チェロの俊英、トルルス・モルクが来演することを早々に情報収集し、そのコンサートスケジュールは以下の予定の通りであることを把握し、とりあえずチケット代もかかることだし、しばらくどのホールに行くか考えるか、などと悠長に構えていた。

 そして今日の朝になって、残席状況でも聞いておこうと、ノンビリと電話をかけてみると、チケット代金の順に、

●6月23日(月)武蔵野市民会館 ¥4,000円

 な、なんと売り切れ。

●6月25日(水)トッパンホール ¥6,000円

 Webを見てみると、<完売>の二文字が、、、

 エラク焦って来た私は、すぐ近くにいる知り合いの元へ駆け寄り、上記の旨をカクカクシカジカと説明をしてアドバイスを仰いだところ、

●6月21日(土)朝日浜離宮ホール 

 これは今すぐ電話しなさいという指示。E-plusのサイトを見てみると、まだ残席はある。これを踏まえた上で、書棚へと走ってコンサートホール便覧を手にして、座席地図を手元に置いてすぐに電話した。「この席ってよく聴こえるところですかね?」なんてことを知り合いに途中聞きながら、何とかチケットをゲットした。八千円也。

 「一万円もしないのだから、思い立ったが吉日、速攻電話しないと駄目よ」なんて力強い言葉に後押しされながら、確かにそれはその通りだと変に納得がいった事由だった。

 そんなこんなで夕方になり、たまたま銀座にいたので山野楽器に行って、トルルス・モルクのCDを探していたら、バッハの無伴奏がなんと四千円超。えーいままよ、シューマンのチェロソナタも、何だかアンスネスも買っておくか、なにグリーグをベルリンフィルとやってるのか、これは買いだ、とあっという間に一万円超。

 これで合計、福沢諭吉二枚がさささっといなくなった。庶民にしてみれば、なかなかに痛い出費ではありますが、背に腹は変えられない。

 クラシックだ、ファンクだ、ジャズだと手広くやっている。


トルルス・モルク
プロフィール
HN:
なし
性別:
男性
自己紹介:

powerd by


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