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オーディオ、音楽のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
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191214

 以前、自転車でふらふらと杉並公会堂へ行き、駐輪で警備員の方と揉めたことがあったが8月9日付け『暑中のご挨拶-怒りの自転車-』)、そんなことはともかくとして、建立されてからまだ1年半ほどしか経っていないこともあって、とても綺麗な建物だ。

 夜の帳が下りて、ガラス張りの壁面から光が漏れると、建物がほのかに
発光しているようでムーディーでもある。

 クリスマスシーズンを迎え、この杉並公会堂で来る18日(火)に、木幡光邦氏をリーダーとする総勢19人のビックコンボがコンサートを行う。演奏もさることながら、なんと言っても耳目を集めるのは、世界で初めて特製のワンポイントマイクを使って、アンプラグドで生音をステレオ録音するということだろう。

 と、ご案内はするものの、当方は録音知識に乏しいので、これ以上のことはよく分からない。当方、”アンプラグド”といえば、MTVでのエリック・クラプトン、”ワンポイントマイク録音”といえば、ルディ・ヴァンゲルダー、”腹が減ったら吉野家”くらいのレベルなのであるが、何でも凄いポジションにマイクを設置するという。

 この様子を見に行くだけでも価値があるかもしれません。

(僕は残念ながらまた宴席です・・・)

●詳しくは『サウンド デザイン ファンクラブ』サイトまで
→http://sd05club.exblog.jp/
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 ヤナギサワのアルトサックスを売り払った。

 その昔、サックスを習っていた頃、師に付き添われて大久保の石森楽器に行って買った代物だ。間違ってもお茶の水の楽器店などでは買ってはならないとのアドバイスがあった。量販店は値段が多少安いにしても、後々のメンテナンスを考えれば、プロも通う楽器屋で買い求めるべきとの主張であった。その師とはもう付き合いはないが、昼間のピットインなどで演奏をしながら、しかし食べていくことができないので、新宿のワシントンホテルでアルバイトをしていた。テナーにソプラノにフルートを演奏し、作曲はピアノで行っていた。ぱっとしない見た目とは裏腹に器用な人であった。また、自分はプロであるというプライドをきちんと持っていたので、アルトを選定する際にも彼の助言に素直に従った。

 初学者がいきなりアメセルやフラセル(※)という訳にもいかず、かと言って高校生のブラバンであるまいに、ヤマハをチョイスすることもできず、選んだのは状態の良い国産ヤナギサワの中古ブロンズアルトだった。

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 ブロンズがゆえ、金色というよりもちょっと日に焼けたような渋い銅褐色が光り輝いて見えた。値段にして20万弱だったような気がする。デイビット・サンボーンのようなアルトを吹きたいと申し出てみると、デュコフのメタルのマウスピースで何番だったか(確か4番か5番だ)を取り付けることになった。

 その後、意気込みだけは人一倍あったのだが、運指に戸惑い、倍音も吹き出すことができず、いくつか使ったことのないキーを残して、サックスの修行から遠ざかってしまった。ピアノやベースほど馬鹿でかいこともなかったが、引越しの度にヤナギサワのブロンズアルトは厄介者として扱われて来た。いつも埃を被り、主がアラジンの壺よろしく自分を呼び出すのを待ち続けた。が、その機会はついにやって来なかった。

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 本当ならば手放したくはなかった。ただ自分に対する言い訳になるのだが、地下の倉庫兼オーディオルームはコンクリート打ち放しで、まだまだ打設してから一年経っておらず湿度がとても高い。ブロンズアルトのケースは革のような素材であるから、湿気が大変お気に入りのカビの栽培場と化した(→7月31日付けブログ『地下政権の危機』)。このまま放置していてもただただカビが増殖するばかりで、たとえ将来再びアルトを手にしても、それは使いモノにならないと予想された。

 だから仕方なしに売り払った。

 というのが表向きの正当な理由で、その裏側では着実に増幅しつつある、意中のスピーカー入手のための資金確保を、形振り構わず進めてしまったということなのだ。つまりオーディオの資金を用立てるために、ヤナギサワは可哀相な牛のように、いま一度石森楽器へ売られていったということなのだ。

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 だから楽器の査定が終わり、代金をもらってから、ちょっとしたやるせなさに包まれて、大久保から新大久保、そして新宿へと歩いた。おセンチな時は歩くに限る。

 *  *  *

 大久保界隈は一大コリアンタウンへと変貌、進化していた。僕が高校生の頃から記憶の限りでは既にコリアンタウンだった。それが権勢拡大、歩いている人間のほとんどから発せられていたのは、ハングルであった。たまたま今日は海城中学、高校の「海城祭」が開催されていたようで、学生と思しきもたくさんいた。

 表通りから裏通りなぞへ至れば、そこは焼肉店と韓流アイドルのブロマイドが並べられた店が軒を連ねる、まさにディープなコリアンタウンだった。街にキムチによるエネルギーが充満していた。

 ノスタルジーから目を覚まし、何となく元気さを取り戻しながら、歌舞伎町の裏へと辿り着く。こちらの新宿は昔懐かしいゾーンだ。何をしていたとは申せませんが、僕はここ歌舞伎町のど真ん中で大学生の頃、いかがわしい飲食のアルバイトをしていた(もちろん犯罪に手を染めたりしたつもりはありませんが・・・)。ハイジアのアウトドアショップで衣類のセールが行われていたので、コロンビアのポロシャツを早速さきほど得た代金を元手に1枚買って、駅を目指した。

 そう言えば、今日はまだ飯を食っていないことに日が落ちてから気がつき、お誂え向きに「DUG」の目の前にいたので入店した。この店は僕にとってはジャズがどうこうなんてことよりも、新宿を根城にする大学生だった僕にとって、ここぞの時に女の子と杯を傾けるための重要な店舗の一つだった。もちろん家人を連れていったこともある、いやあるはずだ、もう社会人になっていたけれど。

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 別にここのオーディオは大した音がしない。今まで音を聴いたことなどなかったので、今日初めてこの店で“ジャズを聴いた”ようなものだが、音響装置を売りにする店ではないということだろう。誰其れが日本に来日コンサートにやって来た際に立ち寄ったとかライブをやったとか歴史を売る店なのかもしれない。随分と利用した割には、店についてはほとんど何も知らないというのもお恥ずかしい限りであるが、それが事実なのであるから仕方がない(店主の著作でも読めば分かるのかもしれませんが)。

 口の中の上顎にフランスパンのサンドイッチを突き刺しながら、ビールでそれを流し込んで、そしてディスクユニオンに行ってレコードを買った。
 
 こうやってヤナギサワのブロンズアルトは、いなくなり、その売却したカネも無碍にいなくなる。だがそれもこれも全てジャズのためではある。

※アメリカセルマー、フランスセルマー。セルマー社のサックスは生産国によって、アメセル、フラセルと称せられて、区別されています。

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浜松_ウナギ

 仕事で浜松に行っていた。お決まりではあるが、ウナギを食した。浜名湖の養殖うなぎである。なぜ浜名湖で養殖を始めたのか、なぜウナギだったのかなどはよく分からないが、インターネットでちらと調べてみるとウナギの生態そのものも謎に包まれている。
 分かっていることと言えば、海で生まれ、河で育ち、産卵のために再び海に戻るということくらいのようだ。それぞれで過ごす歳月やどのくらい生きるのかさえ把握されていない。養殖ということは諸となる卵がある訳だが、天然のウナギの卵を見た人間というのも、これまた誰もいないらしい。
 なんてミステリアスな生き物なのだ。どこで生まれたのか、そいつが何歳なのか、まるで象の死に場所のように誰も生まれ出ずる瞬間を見たことがなく、大量に人間どもに食われる。
 なんて悲しい魚なのだ。そんな悲しきウナギに思いをはせながら、玩具が欲しくて仕方がない子供のように涎を垂らしながら、しばしの別れを惜しみ再会の喜びに抱擁するがごとく、レコードに針を落とした。

 マイルスの『セブン・ステップス・トウ・ヘブン』だ。J-WAVEで土曜日の夜に放送している、『Make IT 21』という妙に声の格好が良い、自称コンサルタントがDJを務める番組のテーマソングになっているので、ついこのプログラムを思い出してしまって失笑する。それはさておき、この盤では移行期のマイルスがジャズクラシックスともいえる曲を演奏していて興味深い。迷いがあったのか、アルバムのセールスを鑑みて入れることになったのかは不明であるが、いずれにしても、タイトル曲のキャッチーなフレーズは耳触りがとても良い。エスニックな香りのする旋律は、ただアーシー(土着的)ということでなく、もちろんマイルスの洗練された様式美に収容されている。

 2000キロ離れたマリアナ諸島からやって来て、何だかよく分からないのに味がうまいと言ってみなにバクバクと食べられてしまうウナギとまさかマイルスが同じだなんて間違っても言えないが、僕の世代にとってのジャズというのは、遥か昔の遠いところから見参した(実際はそんなに前ではないのだけれど)どうにも格好の良い音楽で、そんなに良くは知らないが食べたら最後、食べ方も調理法も様々でその魅力に魅了されてしまう音楽ではある。

浜松190628




静寂の間_190610

 今日は土砂降りです。大雨警報の発令が、サイレンとともに屋外拡声器から案内されました。大丈夫かな、高円寺の駅前は・・・こういう日は家でレコードを楽しむに限ります。


 いや何とも凄い三人衆です。強烈な魔除けになります、この3枚のジャケットはたぶん。只者でないのが伝わって来ます。


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