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 新聞やジャーナリズムが大きな物語であった時代は終わりを告げたと前回記したが、その象徴とも思えるのが朝日新聞が赤字に転落したという報道(9月中間決算)。世界金融危機による影響というよりも、昨今の用紙価格高騰、少子高齢化による部数減、景気減退に伴う広告収入減、この3つが原因とある。

 新聞はかつてメディアの盟主だった。しかしその立場をテレビに明け渡して久しい。ニュースを伝える媒体、広告を発信する媒体としての魅力を失いつつある。人々のメディア受容の形態が徐々に、そして明らかに変わってきたことへの対応が追い着いていない。

 それにしてもあの「天下の朝日」が、である。

 最近忙しく仕事で人に会う中で、「オヤジが朝日だったんですよ」という方が偶然続いた。マスコミとは関係のない職種に就いている人の口から、そういう言葉が出てきて予期していなかったから驚いた。しかも二人も!少なくとも私なんかよりも十や二十も年齢が上で、人生の酸いも甘いも知るだろう、そのお二人の科白の中には若干の憧れや誇らしさが含まれていた。

 だからこその朝日新聞だ。何だかんだと言っても、やっぱり良かれ悪かれ「天下の朝日」だ。その新聞社が赤字に転落したのだから、その他の同業者は言うに及ばず。大変に苦しい台所事情の社ばかりである。テレビ局だってこの上期、フジテレビの最終利益は前年に比べて半減したし、日テレとテレ東は赤字であった(記憶が正しければ局に相違ないはず)。

 新聞凋落の来たるべき日が、来たるべくしてやって来た。

 だが、この傾向は何も急に昨日今日から始まったのではなく、既に徐々に進行していたものだ。それをいかにもここ最近大変な状況になったように報道したりするけれども、凋落の潮流を見逃したり目をつむったりし、さしたる分析や対策を施して来なかった新聞メディア経営層の責任は重い。逆流の河を登るような果敢な舵取りができるようには思えない。

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