忍者ブログ
オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
[95]  [94]  [93]  [92]  [91]  [90]  [85]  [83]  [78]  [77]  [76
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

191106_2

 バッハの無伴奏曲の1、3、5番が演目であったが、序盤は音が小さくて、オーディオ装置で聴いていたならば音量のボリュームに手を延ばすところ。1週間前から地方を廻っていたようで、ややお疲れだったか。帯同した御仁いわく新宿オペラシティーは、ソロコンサートにはハコが大き過ぎると指摘。最後のアンコールあたりで、ようやく本領発揮の感あるも、時すでに遅くコンサート終了。

 ただとても内省的な表現で、コアなファンの人たちはその姿を見て、「ああ、ラーゲリ(強制収容所)に入っていた時は大変だったのだろうなあ。いまは息子、娘と共演するようなことになって実によかった」とマイスキーの人生の表裏を演奏に重ねるのだろう。

191106_1

 僕は個人的には、「私のチェロを聴かせて進ぜよう」とか「俺様のトランペットを聴きやがれ」みたいなゾンザイな態度で「感じ悪いなあ」と思わせておいて、圧倒的な存在感やらテクニックやら表現力やらでこちらは叩きのめされ、平伏してしまうような演奏家が好みなので(何だかこう書くとマゾヒスティックな志向があると勘違いされそうですが)、やっぱりチェロであればマイスキーの師匠ともいえる近日逝去したロストロポーヴィッチの方をとりたい。近代の自我の爆発がごときバッハ無伴奏。神への畏敬よりも自己を発露することが勝ってしまうというのは、まさにモダンなるエゴである。


⇒関連ブログ『恐ろしき個の時代』

⇒関連ブログ『恐ろしき個の時代<その2>』

にほんブログ村 音楽ブログへ

にほんブログ村 エッセイ・随筆
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
なし
性別:
男性
自己紹介:

powerd by


最新コメント
[08/15 yrndmifoaj]
[08/15 ekckyuobwa]
[08/14 clqoizbepn]
[07/19 azart47]
最新記事
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター


お天気情報
フリーエリア
建築家の設計による狭小住宅からブログ発信中。
地下の書斎でオーディオを
愉しみ、音楽はなかでも特にJAZZ(ジャズ)を聴きます。

《お知らせ》直近の雑誌寄稿
→左記、カテゴリー《メディアへの寄稿》からご覧下さい
-------------------------------
///聴かずに死ねない!JAZZライブ盤。現代JAZZの、ある到達地点に違いないです///

The Winners/Live at the Dolder Grand Hotel, Zurich
●詳細はこちらから(amazon)
The Winners/Live at the Dolder Grand Hotel, Zurich/TCB/2001

-------------------------------


M's Bar/男の書斎・別室

M's Bar/男の書斎には、クルマやテニスなどの話題が中心のもう一つの別室ブログを設けています。
バーコード
Copyright © デザスタK【オトナの教養ラジオ】 All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog / ブログテンプレート by naminorito
忍者ブログ [PR]
[PR]Samurai Sounds