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ロニージョーダン近景

 ロニー・ジョーダンは、ファンクバンド「ウォー(WAR)」の中心的人物でキーボード奏者である。1970年代のベトナム戦争が泥沼化するアメリカで、「世界はゲットーだ/ザ・ワールド・イズ・ア・ゲットー」などメッセージ性の高い楽曲がヒットし、ご存知の方もいるかもしれない。

 今月3日に東京コットンクラブで行われた初日のライブは、冒頭でファンクナンバーを4曲立て続けに演奏して、黒人の音楽文化に根差した“確かなファンク”というものを聴かせてくれた。からっと晴れた青空の下、照りつける太陽の光をいっぱいに浴びたような陽気さに溢れたライブであった。ピアノは踊り、ベースはうねり、ドラムは楔を打って、それぞれが粘っこく黒光りした“ファンクの醍醐味”を堪能した。

 アンコールの1曲を含めた全9曲のうち、伝統的なモダンジャズを後半に4曲も盛り込んで聴衆をあっと驚かせたのだが、「ウォー」のヒットメドレーを期待していた人にとっては、肩透かしを食ったようなところもあるだろう。しかし、“ストレート・アヘッドなジャズ”をこのバンドに弾かせたら結構いい線を行くのではないか、と思わせたところでスタンダードなジャズナンバーを披露し、彼はジャズピアニストとしての腕も一流であることを示した。

 “スーツケース型の電子ピアノ (フェンダー・ローズ)”を弾けばハモンドオルガンの名手ジミー・スミスが思い起こされたし、“瀟洒なアコースティックピアノ (スタインウェイ)”を奏でれば当代随一のハービー・ハンコックがごときジャズの手練みたいに腕を奮ったのには全く驚いた。

 例えるなら、分厚くコッテリとした味が売りの昔懐かしいハンバーガー(ファンク・ミュージック)を食べに、彼がオーナーシェフを務める店に行ってみた。すると、スタッフのコックやバーテンダーであるベーシストとドラマーも腕利きで、ハンバーガーを食べた後に古式ゆかしい蒼色のカクテル(ジャズ)まで出されて驚き、料理も酒も美味い、上手い、と唸ったという具合だ。

 料理様式たる音楽ジャンルの調合、献立たる曲目の進め方、食材の下ごしらえたる編曲の丁寧さ、調理技術たる演奏の腕前、そのいずれもが一流であった。

 ブラック・ミュージックは、ファンクばかりでなくジャズ、リズム&ブルース(R&B)、ソウル、フュージョン、ヒップホップと様々なジャンルが生まれ、進化を遂げて来た。この系譜というのは、同じ祖先を持つ近しい従兄弟同士として互いが互いに影響を与えて来たことなのだ、とピアノを通じて語りかけているようでもあった。

ロニージョーダン1

 「ウォー」の代表曲を集めた「ウォー・ストーリーズ」は12月に発売予定である。

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