忍者ブログ
オーディオ、音楽、建築のほかメディア評、書評や日々の雑感など、ジャンルごった煮でお届けしています。
[4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12
■◎オーディオのこと
[2024/05/05] [PR] (No.)
[2008/07/02] ●[40]お手伝い (No.143)
[2008/05/23] ●[38]楽しきお勉強 (No.134)
[2008/04/17] ●[35]オーディオは大人のいい趣味? (No.127)
[2008/03/27] ●[34]研究所長たちの宴<その2> (No.123)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 児童作家の<たからしげる>さんは、ジャズでも女性ヴォーカルを贔屓にしている。その<たから>さんに、自宅で女性シンガーを聴くのならある程度のオーディオ装置を揃えた方がいいですよ、とたきつけていた。すると奇しくも今お持ちのラジカセのような一体型機に不具合が生じて、CDの再生が出来なくなったという。

 これはチャンスということで(何のチャンスだか分からないが)、強引にオーディオユニオンへお連れしてブックシェルフのスピーカーをいくつか試聴した。中でもJBLの4312mk2がお気に召したということで、あわせてアンプとCDプレーヤーもいかがですかと店員のように薦めたところ、筐体の色は黒がいいなあと仰られて、マランツがよいのではないかということになった。
 
 そして、ドンシャリの音がタイプともお聞きしたので、ケーブルでそういう演出をしてはどうですかと投げかけてみたが、さすがにそこまでは入り込みたくはないとのことだった。当然かつ賢明な判断である。そしてWebで量販店のサイトを開いて、目星の機器をショッピングカートに入れるところまでお付き合いした。

 さて、購入されたのか。またしばらくしたら伺ってみようと思う。
PR
 最近またオーディオがとても楽しいです。小学生みたいな表現で恐縮ですが、ホントに尽きることがないですね、オーディオって、底なし沼です。

 『GRFの部屋』さんのお宅へお伺いさせて頂いた時に拝聴したSTUDERは、B-62という型式だそうです。とにかくこれは見た目がカッコいい。更に音もいい。文句のつけようがないです。繰り返しになりますが、ノックアウト状態だった訳です。GRFさんが画像をアップされています。必見ですね。

 今日の昼間は偶然UICORNさんと神保町でお会いして、2トラとか4トラとか図解して頂いたり、次に狙われているアナログプレーヤーとかアームとかカートリッジとか、他にもエラックのスーパートゥイーターなどについて、お話を伺いました。

 先輩諸兄の<オーディオを楽しむ>スタンスというか熱意というか、頭が下がります。会話をさせて頂くなかで、これが大変勉強になっています。私は個人的には、大袈裟ですが、歴史や文化の継承、引継ぎを受けていると思っています。オープンリールもレコードも、我々の世代が知らないことを沢山知っていらっしゃる。

 誰かが聞いておかないと、そのうち誰も知らないことになってしまうのでは、と思います。勉強が大の苦手である私が、こうして全然飽きないのは、オーディオはブラックホールのように奥が深くて、惹きつける何かがあるんですね。

 理科は赤点以外取ったことがありませんから、電気のことや回路のことは、小学生並みの理解しかありません。また別に耳がいい訳でもないので、聞き分ける能力があるのでもなし。

 そう思うと、どうしてこう面白いのかが説明できないですね。

 それから、先日はある評論家の方と雑誌の企画で、いくつかの廉価版システムの音を聴く機会に恵まれました。こちらもこちらで、とても勉強になりました。ただいま進行中ですので、近々このブログでオープンできるのではないかと思います。私の試聴など当てにもなりませんが。

 勉強が嫌いで、学生の頃や社会に出てからも、ろくすっぽ勉強してなかった訳ですが、いまはオーディオの<お勉強>が楽しいですね。苦しいことも、例えばお金がないとか、経験が浅いとか、もろもろあるのですが、いまは楽しさの方が勝っています。

 『R25』の巻末に石田衣良氏が『空は、今日も、青いか?』というエッセイを連載している。

 本日発行の号は『百年前の電子素子』というタイトルで、ある男性誌がオーディオの特集を組むにあたって、石田氏に<球>と<石>のアンプの聴き比べを依頼して、使い始めて40年になるという歴史あるオーディオ試聴室で行ったというから、これは氏の寄稿していたステレオサウンド社の部屋を借りたのだろう。そのうち、『Lapita』誌か『BRIO』誌か『PLAYBOY』誌かで掲載になると思われる。

(書店に行って『Lapita』誌を見たら、次号予告にそれらしきことがあったので、おそらく同誌と思われますが・・・今号では<JBLとタンノイ」なんてサブ特集をやったり、先の号では「アナログ特集」をやったりと、さながら現代版『FMレコパル』になりつつありますが、どうりで編集長が全盛期のレコパル出身だそうです)。

 石田氏は、「こと音楽のような微妙なアートの世界では、この古いテクノロジー(真空管)が独特のいい味をだすのだ」と記す。ツェッペリンの「移民の歌」を聴いて、<石>は「細かな音までよく拾い、性格にCDに刻まれた音を表現するという印象。どこか冷静で、客観的な表現」となり、<球>は「音の温度感ががらりと変わって、(石は)高原の空気のようだったのが、南の島の熱風だ」となる。

 「ただ性能ではなく、人の感覚に訴える力で比べるなら、最新のデバイス(石)と1世紀を生きてきた真空管(球)は、意外と思えるほどの好勝負をする」という感想で、ついには「サブシステムのパワーアンプの3分の1以下の価格の<球>のアンプを持って帰りたい」と悩む。
 
 『R25』はヤングサラリーマン向けの無料誌だから、「オーディオは大人のいい趣味です」と提案し、「iPodもいいけれど、きちんと部屋の空気を揺らすコンポーネントで、音楽をきいてみよう」と指導している。

 自身はウィルソンのシステム7だか8をジェフで鳴らす石田氏だから、なかなかに説得力もある。前号では<『e.s.t』の「ライブ・イン・ハンブルグ」>はジャズだと外せない、ヘビーローテーションでBGMで流しているということだったし、実際この盤を聞いてみれば、じわりじわりと麻薬的な魅力を持った演奏に引き込まれるのは事実である。

 このエッセイを読んで、どの位の25歳前後の人たちが、「よし、<球>のアンプをオーディオ店に一回聴きに行ってみよう」となるのか、気になるところではある。おそらく相当に感度のよい25歳でないと、石田氏の提案に感応できないのではないかと思う。<球>のアンプだなんて、少し上の世代である私ですらほとんど知識もなく、どこから手をつけてよいのかも分かりにくい。

 ただ、レコードに惹かれたのと同様に、真空管にももちろん魅力を感じる。「過去のものといえども、真に価値のあるものは、常に新しさを含んでいる」、柳宗悦の言葉だ。

 私も確かに<オーディオは大人のいい趣味>だと思う。

live in hamburg_e.s.t

にほんブログ村 音楽ブログへ

にほんブログ村 エッセイ・随筆
 昨年の9月の終わり以来だから半年振りに、再び宴と相成った。コニシス・小西所長と吉祥寺で待ち合わせて、47研・木村所長の工房へと向かった。小西さんは行くのが初めてという。私も久方振りに訪問した。ここは不思議に落ち着く空間で、何と言うか子供の玩具部屋みたいな雰囲気で、雑然としていて、かといって秩序がない訳ではない。そしてまた、古びたライトなんかが無造作に置かれていて、無骨なのだが迫って来ない設えだ。悪くない。途中、指揮者を生業とするという人が試聴にやって来たが、そそくさと帰っていかれた。それから木村さんにビールを渡されて、断るのも失礼だから呑み始めた。すると当然、早くしっかりと飲りたくなって来る。まだ6時前だ。

 連れ立って地下のビアホールへと降りた。今回は別に飲み会を記事にするなんて馬鹿げたことはしないから、私の方も多少エンジンが暖まってくれば言いたい放題だ。かぱかぱと焼酎のソーダ割を呑めば、舌の方も滑らかになってくる。内容についてはよく覚えていない。アルコールは働いた無礼と記憶を綺麗に流し去ってくれる。確か、小西さんに随分と噛み付いていたような気がするが、それすらも定かでない。
 
 ただ一つ言えるのは、私は相変わらず<アジテーター>であったということだ。こちらはオーディオのド素人だから、二人の前では鬼ゴッコの「お豆」みたいな存在だ。鬼にタッチされても、鬼という役割を担うことを免除された永遠の少年であることを担保に、どくどくと議論を吹っかけていく。さすがに衝突事故になる直前には、話題を違う方へ放り投げたりもするが、まあ<青臭いアジ>もここに極まれりであろう。今回は寝不足が祟って、酔いの度合いも深かった(いや、いつもの通りか・・・)。
 
 こうやって書いているうちに思い出して来た。外人が見た日本製品のイメージについてだ。「メイド・イン・ジャパン」は壊れなくて値段がこなれていて、信頼性が高い。ホンダのバイクやソニーのテレビ的イメージだ。これはこれで勿論間違っていない。ただ私としてはそれとは別に、<箱庭的なミニマリズムを体現して、小さくて機能が充満していること>に海外は「日本」を見るのではないか、と思っていた。前回の飲み会の話の続きだ。海外のオーディオシーンと日本のそれとを比較してもらった折から、気になっていた。スモールテクノロジーを駆使し、かつ機能的であることに「日本」を感じる面があるのではないか、と。木村さんによれば、そういう製品にしてやろうとか、そう感じて欲しいとかいうことはないけれど、おそらく間違いなく自分の製品に対して、海外は「日本的であること」を見出しているだろうという。やはり、軽くて小さくデザインコンシャスであることにオリエンタリズムというか、ずばり「日本」を感じているのだ。
 
 枯山水や浮世絵のように緻密さと大胆さが捻じり込まれて同居する独特な世界観に対してだ。あるいはゴッホやマネが浮世絵に影響を受けたというのも、そのようなことなのかもしれない。
 
 ジャパニーズコンパクトが海外から評価を受けるというのは、これは実に私は喜ばしいことなのではないかと思うし、そういう個性がないと世界と対峙するなんてことは不可能なのではないかとも思う。いずれの分野も同じであろう。イチローの姿形は、まるでかつてのウォークマンのようではないか。

追記
お二方へ。去り際に何度も握手をし、挙句の果てにハグまでしたのは、実に居心地よく楽しかったからであります。何卒ご容赦のほどを。

にほんブログ村 音楽ブログへ

にほんブログ村 エッセイ・随筆
プロフィール
HN:
なし
性別:
男性
自己紹介:

powerd by


最新コメント
[08/15 yrndmifoaj]
[08/15 ekckyuobwa]
[08/14 clqoizbepn]
[07/19 azart47]
最新記事
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター


お天気情報
フリーエリア
建築家の設計による狭小住宅からブログ発信中。
地下の書斎でオーディオを
愉しみ、音楽はなかでも特にJAZZ(ジャズ)を聴きます。

《お知らせ》直近の雑誌寄稿
→左記、カテゴリー《メディアへの寄稿》からご覧下さい
-------------------------------
///聴かずに死ねない!JAZZライブ盤。現代JAZZの、ある到達地点に違いないです///

The Winners/Live at the Dolder Grand Hotel, Zurich
●詳細はこちらから(amazon)
The Winners/Live at the Dolder Grand Hotel, Zurich/TCB/2001

-------------------------------


M's Bar/男の書斎・別室

M's Bar/男の書斎には、クルマやテニスなどの話題が中心のもう一つの別室ブログを設けています。
バーコード
Copyright © デザスタK【オトナの教養ラジオ】 All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog / ブログテンプレート by naminorito
忍者ブログ [PR]
[PR]Samurai Sounds